お話をお伺いました!

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あげジャガ屋

越智 まりこ
(おち まりこ)さん

ありそうでなかった、個性的なトッピングを合わせたフライドポテトが大好評。

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あげジャガ屋

ありそうでなかった!
個性あふれるフライドポテト「あげジャガ屋」

神戸キッチンカー総選挙で1位に輝いた「あげジャガ屋」。「ねぎたっぷりのお好み焼きソース」や「イタリアンミートソース」、「チーズまみれキーマカレー」など個性的なトッピングを合わせたフライドポテトが大好評でした。店主の越智まりこ(おち まりこ)さんは、なんと4つの会社を切り盛りする経営者でもあります。新事業としてなぜキッチンカーを選んだのか、その理由を聞きました。

失敗から学んだキッチンカーという選択肢

私はWEB制作、ドローン教習、人材育成と今回のキッチンカーと合わせて、4つの事業を展開しています。畑違いともいえるキッチンカーを始めたのは、飲食業がしたい!という夢があったからでした。

実は2019年11月に新大阪で飲食店をオープンさせたのですが、コロナ禍になって閉店を余儀なくされました。お店を閉めてから2年ほど、知り合いを通じて農業をしたこともありましたが、やっぱり飲食の仕事がしたい!という想いが強くなってきました。そんなときに見つけたのが「KOBE STAR KITCHEN」の案内だったんです。店舗をもたないと飲食業はできないと思っていましたが、こういった支援があるならキッチンカーもありだなとアイデアが広がりましたね。「KOBE STAR KITCHEN」を知ったときは大阪に住んでいましたが、すぐに神戸市へ引越しする準備を始めたのです。

デザインと味でフライドポテトを個性的にブランディング

商材には誰もが好きなフライドポテトを選びました。競合が多いので、「そらとぶ幸せのフライドポテト」とブランディングすることで、他店と差をつけています。これはWEB制作事業をやっている経験が活きていますね。ポップなジャガイモのキャラクターを作って、とにかくキャッチーなキッチンカーに仕上げています。また、料理好きのスタッフが考案した「ねぎたっぷりお好み焼きソース」をはじめ、「チーズまみれキーマカレー」「怒りんぼうアラビアータ」など、ありそうでなかったトッピングを用意しています。

こうした戦略が功を奏してか、お子さま連れの家族を中心に大人気です。キッチンカーの前で、キャラクターのイラストと一緒に写真を撮ってくれたりもします。また、スポーツイベントの会場や大学に出店した際は「チーズまみれキーマカレー」や「怒りんぼうアラビアータ」がよく売れていますね。

ポップなジャガイモのキャラクター

左「イタリアンミートソース」、右「ねぎたっぷりお好み焼きソース」

キッチンカーで雇用を生み、街の活性化に貢献したい

最近のキッチンカーは、店主の料理のスキルやキャラクターを前面に打ち出すのが主流なのかなと感じています。しかし私はその真逆の考えで、誰でも調理できる、お店をまわしていけるような仕組みをつくりました。そこには、「経営者として事業を立ち上げる以上、雇用を増やすべきだ」という社会的使命を感じているからです。事業を広げ、雇用を生むことで人が集まり、結果として街の活性化につながるのではと思っています。

加えてスタッフのシフト体制も、各々の空き時間で働けるようにしています。これは仕事をいくつも掛け持ちする方が増えるなかで、キッチンカー経営を通して新しい働き方が提案できれば、と考えているからです。「あげジャガ屋」をオープンさせて1年経ちましたが、今後はフランチャイズ化を目標として、更なる雇用を生み出していきたいですね。

フライドポテトって、世界で通用する商材だと思っています。2023年は台湾での出店も決まっていて、ベトナムやフィリピンなど海外展開もできたら面白いですよね。キッチンカーだとフットワーク軽くあちこちへ行けるから、考え方次第では色々な可能性のあるビジネスではないでしょうか。

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