お話をお伺いました!

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コリアンチキンハルハル

コリアンチキンハルハル

韓 敏恵(かん としえ)さん
加藤 拓実(かとう たくみ)さん

ヤンニョムチキンやスンドゥブ、サムゲタンなど話題の韓国料理が楽しめる本格韓国料理店。

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コリアンチキンハルハル

韓国人シェフが届ける
趣向を凝らせた韓国料理店
「コリアンチキンハルハル」

神戸キッチンカー総選挙で3位を獲得した「コリアンチキンハルハル」。ヤンニョムチキンやチーズダッカルビ、スンドゥブやサムゲタンなど話題の韓国料理が楽しめると、連日多くのお客さんで賑わっています。店主である韓 敏恵(かん としえ)さんと加藤 拓実(かとう たくみ)さん親子に、キッチンカーをはじめたきっかけや想いを聞きました。

想いが重なり親子でキッチンカーをスタート

(韓さん)
子どもの頃から料理が好きで、自分の食事はもちろん、友達のお弁当も作っていました。でも、実際に就職したのは医療のコンサルタント企業で、飲食とは無縁の仕事でした。結婚して、子育てを経ても料理の仕事に就くという夢をあきらめきれず、韓国料理店でアルバイトをはじめました。そこで料理の腕を買われて、料理長を務めたこともありますね。その経験が自信になって、2017年に新長田でカフェをオープンさせたのですが、コロナ禍の影響もあり閉店することに。それでも飲食の仕事は続けたいなと思っていたとき、息子からキッチンカーでもう一度やってみないかと勧められたのがきっかけでしたね。

(加藤さん)
僕は経営に興味をもっていて、いつかそういう仕事をしてみたいなと思っていました。あるとき、神戸市がキッチンカー事業を支援する「KOBE STAR KITCHEN」の取り組みを見つけて、母親に相談してみたんです。僕は経営を、母は飲食の仕事ができると、お互いの想いが合致して、親子でキッチンカー事業をはじめることにしました。

お互いの長所を活かしてオリジナルのキッチンカーに

(加藤さん)
僕は、母の料理の売り方を考えるプロデューサー的な役割で動いています。他のキッチンカーがどんな料理を出しているのか、デザインはどういったものが人気なのかなど、自分なりに研究しました。デザイン面でいうと、他店はスタイリッシュでおしゃれなテイストが多かったので、差別化を図るためビビッドな赤をベースに、ニワトリをモチーフにしたポップなキッチンカーに仕上げました。
メニューについても、料理は素早く提供しつつ、本格的な味を楽しんでもらえるにはどうすればよいのかについてとても悩みましたね。何でも作れる母が色んなアイデアをくれたなか、キャッチーで話題性のあるヤンニョムチキンやチーズダッカルビ、スンドゥブなど8品程度に絞って提供することに落ち着きました。

(韓さん)
私は定期的に韓国に足を運んで味の研究をしていますね。同じメニューでも地方やお店ごとに味が異なります。その時々のトレンドもあるので、どんな味付けが流行っているのか、日本で売るならどうアレンジすればいいのか、常にチェックしています。
研究の甲斐もあって、どのメニューも好評をいただいていますが、なかでもヤンニョムチキンは大人気ですね。「サクッとした食感と甘辛タレが絶妙!」とリピーターさんも多く、1日に20kg以上仕込むこともあります。また、地元の農家から無農薬の野菜を仕入れるなど、なるべく国産の食材を使うことにもこだわっています。

「韓国チキンのトルティーヤ ヤンニョム」

なるべく国産の食材を使うこともこだわりのひとつ

キッチンカーの新しい活路を見出す

(加藤さん)
「コリアンチキンハルハル」がオープンして1年が経ちましたが、韓国料理を出すキッチンカーの競合は少なく、コリアンカルチャーのトレンドもあって、リピーターさんは増えています。また、今後の展開についても色々と考えています。キッチンカーだと提供できる品数に限度があるし、その場でしか楽しめません。せっかくであれば自宅でもできたての味を楽しんでもらいたいなと思い、冷凍食品で提供することもはじめました。食品ロスを減らすことができて、キッチンカーの新しい活路ではないかと思っています。

あと、実際にキッチンカーを運営して思ったのは、接客がすごく大事だなということです。場所も点々とするので、料理を渡してそれで終わりとなりがちですが、「今日はどこから来られたんですか?」など、何気ない会話ですが、待っている時間も楽しんでもらえるような気配りは必要だと思います。

これから競合も増えていくと思うので、料理の味だけでなく、僕たちがやっているキッチンカーだから選んでもらえるよう価値を高めていきたいですね。

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